鱧の身、皮、出汁がすべて詰まった、まさに鱧尽くしな自慢の逸品!

「はもの皮巻」

百有余年、
私たちが守り続けてきた味。

大正六年の創業以来、林田かまぼこが守り伝えてきた味「はもの皮巻」。かつては国東のおせちに欠かせないものとして、冬場だけに作られていました。今では年間を通して製造され、ファンに愛され続けている逸品です。

全工程を手作業で行う、
伝統の職人技。

豊後の海で獲れた新鮮な「鱧(はも)」を使い、伝統を受け継ぐ職人が一つひとつ全工程を手作業で行っております。特に、柔らかくて扱いにくい鱧のすり身に皮を巻く作業は、熟練の職人にしかできない技です。

日本食文化伝承協会より認定を受けました

2019年4月18日、天皇家の御料理を司る日本食文化伝承協会より、日本食文化の発展・向上と、食生活の安全を寄与する商品を製造する会社として認定され、国東市国見町の涛音寮にて認定式が執り行われました。
今後とも皆様に美味しいと喜んで頂ける蒲鉾作りに精進して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。
林田かまぼこ四代目 林田茂男

「はもの皮巻」ができるまで

なに一つ無駄にせずに鱧を使い切り、その鱧の旨さを余すところなく1本に凝縮させました。


  • 1. 豊後水道で水揚げされた新鮮な鱧を使います。

  • 2. 鱧を三枚に下ろして皮を剥ぎ、塩で揉みます。その後、余分な脂と生臭さをとるため水にさらします。

  • 3. その身をミンチにします。

  • 4. ミンチにしたものを、さらに石臼で練ります。

  • 5. 鱧の骨でとっただし汁でゴボウを炊きます。

  • 6. 出汁をたっぷり含んだゴボウを柱のようにしながら形を整えます。

  • 7. 鱧の皮を両側から二重・三重に巻きます。

  • 8. それを、蒸します。

  • 9. 最後の”焼き”が重要。”焼き”で余分な脂が落ち、落ちた脂が火で炙られ「はものエキス」が煙に溶け込むのです。
断片がまるで梅の花のような蒲鉾の出来上がりです。

美味しい食べ方は

「食べる直前まで冷やす」

「はもの皮巻」の周りには、油が煮凝りのようにゼリー状に薄く固まっております。
これは、鱧の皮に多く含まれるコラーゲンやコンドロイチンなどであり、旨味のひとつです。
召し上がる直前まで冷蔵庫で冷やし、温めはせずに、約1cmほどの幅で切りそのままお召し上がりください。
お好みで、わさび醤油や柚子こしょうをつけても美味しくいただけます。

昔は『えその皮巻』だった?

創業当時から受け継がれてきた「はもの皮巻」ですが、最初は「えその皮巻」だったとも言われています。エソは、練り物にすると凄く美味しい魚ですが、鱗はとても固くて丈夫なのでなかなか落とせません。真相は不明ですが、先代が試行錯誤した結果、鱧を使うようになったのかもしれません。